和室の押入れをおしゃれで機能的なクローゼットに変身させることで、収納スペースを有効活用できます。
本記事では、押入れのクローゼット化によるメリットや具体的な改造方法、費用相場などをわかりやすく解説します。和室の雰囲気を損なわずに収納力をアップさせる方法を、ぜひ参考にしてください。
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押入れをクローゼットにするメリット
押入れをクローゼットに改造することで、和室の雰囲気を保ちながら、より機能的で使いやすい収納空間を手に入れられます。
ここでは押入れをクローゼットにリフォームするメリットについて解説します。
押入れからクローゼットへの変身
押入れをクローゼットに変身させることで、和室の雰囲気を損なうことなく、モダンで機能的な収納スペースを作り出せます。
従来の和室の押入れは、布団や季節物の衣類を収納するのに適していましたが、日常的に使用する衣類の収納には不便な面がありました。クローゼットに変身させることで、洋服を吊るして収納できるようになり、シワを防ぎながら効率的に整理整頓できるようになります。
また、洋服を見やすく配置できるため、コーディネートを考えやすくなるメリットもあります。
収納力の向上
押入れをクローゼットに改造することで、収納力も向上します。
従来の押入れは、上段と下段に分かれているだけの単純な構造でしたが、クローゼットに変えることで、ハンガーパイプや棚を自由に設置できるようになります。
これにより、衣類の種類や使用頻度に合わせた効率的な収納が可能になります。例えば、長い丈の洋服を吊るすスペース、折りたたんで収納する棚、小物類を整理するための引き出しなど、多様な収納ニーズに対応できるようになります。
さらに、デッドスペースを活用するための収納ボックスや、ドアの内側を利用したフック収納など、様々なアイデアを取り入れることで、限られたスペースを最大限に活用できます。
美観の向上
押入れをクローゼットに改造することで、部屋の美観が大きく向上します。
押入れの場合、ふすまや襖で仕切られているため、閉めていても和室の雰囲気は強調される要素となっていました。一方、クローゼットに変更することで、モダンでスタイリッシュな印象を与えられます。
例えば、木目調の扉を選べば、和モダンな雰囲気を演出できますし、白やベージュなどの明るい色の扉を選べば、部屋全体が明るく広々とした印象になります。
また、ミラー付きの扉を選択すれば、部屋が広く見えるだけでなく、身だしなみチェックにも便利です。
さらに、扉のデザインによっては、インテリアのアクセントとしても機能し、部屋全体の雰囲気をグレードアップさせることができます。
押入れをクローゼットに改造する方法(内部)
押入れのクローゼット化は、いくつかの作業工程に分けられます。ここでは押入れ内部のリフォームについて、以下の内容に分けて解説します。
- 内部構造のリフォーム
- ハンガーパイプの設置
- 棚の追加
内部構造のリフォーム
押入れ内部をクローゼットに改造する際は、まず既存の構造を取り除く必要があります。
天袋や中段の板、襖などを撤去し、空間を一つにまとめます。その後、壁や床の状態を確認し、必要に応じて補強や防湿・防カビ処理を行います。
壁には、収納システムを取り付けるためのレールや支柱を設置します。これにより、後々の棚やハンガーパイプの取り付けが容易になります。
また、照明の設置も検討しましょう。LEDのテープライトや小型のスポットライトを使用することで、奥まで明るく、物が探しやすい空間を作り出せます。
さらに、床材を変更することで、見た目も機能性も向上させられます。例えば、フローリング材を使用すれば、掃除がしやすく、湿気対策にもなります。
ハンガーパイプの設置
クローゼットの機能性を高める上で、ハンガーパイプの設置は非常に重要です。ハンガーパイプは、洋服を吊るして収納するために欠かせない要素で、適切に設置することで収納効率が大幅に向上します。
パイプの高さは、収納する洋服の長さに合わせて調整します。一般的に、ロングコートやワンピースを掛けるためには床から約160cmの高さが必要です。また、シャツやジャケットなどを掛けるためには、約120cmの高さが適しています。
パイプの素材は、耐久性と見た目を考慮して選びましょう。ステンレス製やアルミ製は軽量で錆びにくく、長期使用に適しています。木製のパイプを選べば、温かみのある雰囲気を演出できます。
さらに、パイプエンドにはストッパーを付けることで、ハンガーが滑り落ちるのを防げます。
棚の追加
クローゼットの収納力を最大限に引き出すためには、適切な棚の追加が不可欠です。棚を設置することで、折りたたんで収納する衣類や小物類を効率的に整理できます。
棚の間隔は、収納するアイテムの高さに合わせて調整します。例えば、セーターやTシャツなどを収納する場合は、25〜30cm程度の間隔が適しています。また、バッグや帽子などの大きめのアイテムを収納する場合は、40〜50cm程度の間隔を設けると良いでしょう。
棚板の素材は、耐久性と見た目のバランスを考慮して選択します。メラミン化粧板は、軽量で傷つきにくく、お手入れも簡単です。木製の棚板を選べば、温かみのある雰囲気を演出できます。
さらに、可動式の棚を採用することで、収納するアイテムの変更に柔軟に対応できます。棚の端には仕切りを設けることで、小物が落ちるのを防ぎ、整理整頓がしやすくなります。
押入れをクローゼットに改造する方法(扉)
押入れをクローゼットに改造する際、扉の選択は見た目と機能性の両面で重要です。ここでは以下の3パターンのリフォームについて、作業内容などを解説します。
- 折れ戸
- 引き戸
- カーテンで仕切る
折れ戸に変更
折れ戸は、スペースを有効活用できるクローゼットの扉として一般的な形態です。
折れ戸に変更する際は、まず既存の襖や引き戸を取り外し、開口部のサイズを正確に測ります。次に、折れ戸のレールを天井と床に取り付けます。
レールの取り付けは、水平を保つことが重要です。扉本体は、レールに沿って設置し、蝶番で連結します。
折れ戸の素材は、軽量で扱いやすいアルミ製や、高級感のある木製など、様々な選択肢があります。また、ミラー付きの折れ戸を選べば、部屋が広く見えるだけでなく、身だしなみチェックにも便利です。
扉の開閉がスムーズに行えるか、しっかりと固定されるかを確認し、必要に応じて調整を行いましょう。
引き戸に変更
引き戸は、和室の雰囲気を残しつつモダンな印象を与えることができる、人気の高いクローゼット扉の選択肢です。
引き戸に変更する際は、まず既存の襖や折れ戸を取り外し、開口部のサイズを正確に測ります。次に、引き戸用のレールを天井と床に取り付けます。
扉本体は、レールに沿って吊り下げるタイプと、床に設置するタイプがあります。吊り下げタイプは開閉がスムーズですが、重量制限があります。床設置タイプは重量物にも対応できますが、床の傷に注意が必要です。
引き戸の素材は、軽量なアルミ製、高級感のある木製、お手入れが簡単な樹脂製など、様々な選択肢があります。また、ガラス入りの引き戸を選べば、クローゼット内部を見せる収納として活用できます。
カーテンで仕切る
カーテンで仕切る方法は、簡単で低コストなクローゼット化の選択肢です。既存の襖や引き戸を取り外し、カーテンレールを取り付けるだけで完了します。
まず、開口部の幅を正確に測り、適切な長さのカーテンレールを選びます。カーテンレールは、天井に直接取り付けるタイプと、壁に取り付けるタイプがあります。天井が強度不足の場合は、壁付けタイプを選びましょう。
カーテンの選択は、部屋の雰囲気や好みに合わせて行います。遮光性のあるカーテンを選べば、クローゼット内の衣類を日光から守ることができます。また、防炎加工されたカーテンを選ぶことで、安全性を高められます。
カーテンの長さは、床につくと汚れやすく、開閉の際に引っかかる原因となりますので、床につかない程度に調整します。
押入れリフォーム時に注意すべきポイント
押入れをクローゼットにリフォームする際は、費用や注意点をしっかり把握しておくことが大切です。最適なリフォーム方法を選択するために、事前に注意すべきポイントを解説します。
費用
押入れをクローゼットにリフォームする際の費用は、改造の規模や使用する材料によって大きく変わります。
一般的な相場としては、10〜30万円程度が目安となります。簡易的な改造の場合、ハンガーパイプの設置や棚の追加程度であれば、5〜10万円ほどで済むこともあります。
一方、本格的なリフォームを行う場合、内部構造の変更や高品質な扉の設置など、より多くの作業が必要となるため、20〜50万円程度かかることもあります。
例えば、内装工事を伴う場合や、電気工事が必要な照明の設置を行う場合は、費用が上昇します。また、オーダーメイドの収納システムを導入する場合は、さらに高額になる可能性があります。
費用を抑えたい場合は、DIYで一部の作業を行うことも検討できますが、専門的な知識や技術が必要な部分もあるため、慎重に判断する必要があります。
また、見積もりを取る際は、複数の業者に依頼し、内訳を詳しく確認することをオススメします。
壁や床の構造
押入れをクローゼットに改造する際は、壁や床の構造を事前に確認することも重要です。
まず、壁の強度を確認します。ハンガーパイプや棚を取り付ける際、十分な荷重に耐えられるかどうかを見極める必要があります。壁が薄い場合や強度不足の場合は、補強工事が必要になることがあります。
次に、床の状態を確認しましょう。傷みやすいフローリングの場合、重い収納ボックスを置くと凹みや傷がつく可能性があります。必要に応じて、床材の交換や補強を検討します。
また、湿気対策も重要です。押入れは湿気がこもりやすい場所のため、カビや臭いの原因になることがあります。壁や床に防湿・防カビ処理を施すことで、衣類を清潔に保つことができます。
まとめ
押入れをクローゼットにリフォームすることで、収納スペースの効率が向上し、部屋全体の印象も良くなります。
あらためて、以下の点に気をつけるようにしましょう。
- 扉の選択:開閉方式、素材、デザインを慎重に検討する
- 壁や床の構造確認:強度、湿気対策、電気配線などをチェックする
- 予算管理:複数の見積もりを取り、余裕を持った計画を立てる
これらの点に気をつけることで、使い勝手が良く、美しいクローゼットを実現できます。
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