和室の収納スペースを効率的に利用するには工夫が必要です。
本記事では限られたスペースを最大限に活用する方法やおすすめの収納アイテムを紹介します。
和室の主な収納スペースと活用法
和室の主な収納スペースについて以下の4つを解説します。
- 押入れ
- 天袋
- 地袋
- 畳下収納
特徴や活用方法も紹介するので参考にしてください。
押入れ
押入れは、和室の収納スペースとして古くから利用されています。しかし、ただ物を詰め込むだけでは、せっかくの収納スペースも無駄になります。押入れを効率的に活用するためには、整理整頓が必要です。
まず、押入れの中身をすべて出して、不要なものを処分しましょう。次に、残ったものをカテゴリー別に分け、収納方法を考えます。季節物の衣類や布団などは、圧縮袋や収納ケースを活用すると、省スペースで収納できます。また、棚板を追加したり、収納ボックスを置くことで、さらに効率的に収納スペースを活用できます。
押入れの奥行きを有効活用するためには、奥行きのある収納ボックスや引き出しを使うのがおすすめです。また、収納ボックスにラベルを貼ることで、中身が一目でわかり、取り出しやすくなります。
天袋
天袋は、押入れの上部にある小さな収納スペースで、普段あまり使わないものや季節物のものを収納するのに最適です。
天袋は高い位置にあるため、重いものを収納するのは危険です。そのため、軽くてかさばらないものを収納しましょう。たとえば、毛布や思い出の品、季節外れの衣類などがおすすめです。
天袋に収納する際は、取り出しやすい工夫が大切です。収納ボックスやケースを活用したり、ラベルを貼ったりすることで、中身が一目でわかるようになります。また、頻繁に使うものではなく、長期保管するものに限定しましょう。
地袋
地袋は押入れの下部にある収納スペースで、子供のおもちゃや日常的に使うアイテムを収納するのに適しています。
地袋を効率的に活用するためには、収納ボックスや引き出しを使うのがおすすめです。中身が見やすく、取り出しやすい収納ボックスを選ぶとよいでしょう。また、引き出しは整理整頓がしやすく、見た目もスッキリします。
地袋に収納する際は、湿気対策も重要です。湿気やすいものには除湿剤を入れたり、通気性の良い収納ボックスを使用してカビの発生を防ぐ工夫が必要です。
畳下収納
畳下収納は和室の床下に収納スペースを作る方法で、畳を上げてその下に収納スペースを作ります。
畳下収納は、見た目に影響を与えずに収納スペースを増やせる点がメリットのため、大きめの毛布や布団、季節外れの衣類などを収納することがおすすめです。
しかし、畳下収納は十分な調湿が難しいため、湿気や温度変化に敏感な品、たとえば写真などの保管にはあまり適してはいません。
湿気が溜まりやすい場合は、除湿剤を入れたり、通気性を確保する工夫をしたほうがよいでしょう。
和室の省スペース収納アイデア
和室の省スペース収納アイデアとして以下の4つを紹介します。
- 突っ張り棒を利用した空間活用
- カラーボックスで空間仕切り
- ロータイプのキャスター付きラック
- すのこで作る簡易棚
収納の実例として参考にしてください。
突っ張り棒を利用した空間活用
突っ張り棒を使い、クローゼットのように活用できるスペースを作りましょう。突っ張り棒は、壁や柱の間に設置して、ハンガーラックや収納棚を取り付けることで、衣類や小物などを収納できます。また、突っ張り棒にカーテンを取り付けて目隠しにも利用できます。
突っ張り棒にはさまざまなサイズや素材があるので、和室の雰囲気に合うものを選びましょう。また、設置時には耐荷重に注意し、安全な場所に設置しましょう。
カラーボックスで空間仕切り
カラーボックスを使ってスペースを効率的に区切ることで、整理整頓がしやすくなります。カラーボックスは和室の収納に便利で、様々なサイズやデザインのものがあります。
また、カラーボックスに収納ボックスや引き出しを組み合わせることで、さらに収納力を高められます。また、ディスプレイ用にも使え、和室にアクセントを加えることができます。
ロータイプのキャスター付きラック
キャスター付きのラックは移動が簡単で、掃除も楽になります。低めのデザインを選ぶと圧迫感が少なくなります。
また、収納スペースだけでなく、テーブルとしても活用できます。サイズや素材の選択肢も多いため、室内の雰囲気に合ったものを選択するとよいでしょう。
すのこで作る簡易棚
すのこを使ったDIYで簡単に棚を作れるため、空いているスペースに合わせてカスタマイズしましょう。
すのこは、ホームセンターなどで手軽に手に入る木製素材なので、和室の雰囲気に馴染みます。空いているスペースに合わせて自由にサイズや形をカスタマイズできる点が魅力です。
たとえば、壁際に設置して飾り棚として使うことや、押入れの中に設置して収納スペースを増やすこともできます。
和室のおすすめ収納アイテム3選
和室のおすすめ収納アイテムとして以下の3つを紹介します。
- 高さを抑えた収納棚
- 木製のシンプルな収納家具
- 壁面を有効活用する棚
収納イメージに合わせたアイテムを選ぶ際の参考にしてください。
高さを抑えた収納棚
和室に置く収納棚は、高さを抑えたロータイプのものがおすすめです。
ロータイプの収納棚は、和室の床に座っていても物が取り出しやすいという利点があり、空間を広く見せる効果もあります。
素材やデザイン、サイズの種類が豊富なので、和室の雰囲気に合うものを選びましょう。
木製のシンプルな収納家具
木製の家具は和室の自然な雰囲気にマッチし、シンプルで直線的なデザインを選ぶと洗練された印象を与えます。
木製の収納家具は温かみがあり、落ち着いた空間を演出し、耐久性にも優れているので長く使えます。和室に合う素材やデザインを選びましょう。
壁面を有効活用する棚
壁面収納は、収納スペースを増やすだけでなく、ディスプレイとして活用できます。
お気に入りの小物を飾ったり、グリーンを置くことで、和室にアクセントを加えられます。
まとめ
和室は、日本の伝統的な空間であり、落ち着きのある空間です。しかし、収納スペースが少なく、整理整頓が難しいという悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、和室の収納スペースを効率的に活用するためのアイデアを紹介しました。押入れや天袋、地袋などの収納スペースを有効活用したり、突っ張り棒やカラーボックス、キャスター付きラックなどのアイテムを活用したりすることで、和室の収納スペースを最大限に活用できます。
また、和室のリフォームによって、収納スペースを増やすことも可能です。小上がりを取り入れた収納や、壁面収納の設置など、様々なリフォーム方法があります。
和室の収納は、工夫次第で大きく変わります。この記事で紹介したアイデアを参考に、快適で整理された和室を作りましょう。